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中小企業で働くワーキングマザーの日常

家事育児を年収比率で分担することへの違和感

共働き家庭の永遠のテーマ、家事育児の分担。特に子供が小さいころは主に夫婦のみでの分担となるので、もめごととなりやすい。

我が家は完全にどちらも100%を担える状態にしてあるので、特に不満はないのだけど(夫にはもしかしたらあるかも)、ここに来るまでには紆余曲折あり、このネタとその反応には敏感だ。

驚くのが「年収によって分担量を考えろ」という意見が男女ともに一定数存在すること。マイナビニュースの記事はまさにそのまま、執念の分担図については感想として「平等というなら、稼ぎも同等だ」という意見に同意が集まっていたりする。

 

news.mynavi.jp

時短をとるまではほぼ同水準の年収では?

残念ながら、国税庁の給与実態調査なとを見ても、どんな条件であっても相対的に女性の年収は男性に比べて低い。でも調査対象のあくまで平均値であって、マクロの視点で見たときのものだ。

超ミクロな視点で我が家のケースを見ると、我が家も現在の夫:妻の収入は6:4といったところ。でも、それは決して出産前から続いている年収比率ではない。新卒から総合職でガツガツとやってきた「育休世代」の私は、ありがたいことに出産まで仕事上でも「男女差」を感じることなく社会人生活を送っていた。だから結婚当初は夫:私の年収はほぼ5:5だった。年収に差がないことに私も夫も「決して食べさせて欲しいから結婚するわけじゃない」とどこか誇りを感じていたと思う。お金だけではなく、まったく異なる業界同士、仕事の話なんかをすれば刺激的で、お互いに切磋琢磨している感じだった。大卒で総合職同士のカップルだったら我が家のようなケースは少なくないと思う。あまりデータが見つけられなかったが、女性側の方が年収が高いケースも一定数いるだろう。

ところが、妊娠・出産は女の私にしかできない大仕事。妊娠中はともかく、産休は私にしか取れないから、必然的に仕事にブランクがあいた。そしてそのまま「休んでいた方が仕事のペースは落としやすかろう」とか「時短をとるのはママ側だよね、ふつう」という安易な考えから、私が時短を取ることになり、必然的に私の給与は時短の分だけ減額になったので、7割ぐらいに減った。

 

仕事をセーブせざるをえない子育て期

当たり前のことなのだが、子供が小さいうちは夫婦どちらかが仕事をセーブせざるを得ない。特に我が家のように保育園問題から0歳児入園をした場合には、延長保育も使えないので9時17時の定時勤務でさえ、お迎えがあやうい。そして、当然に小さな子供の体力を思えば夜は早く寝かせてあげたい。そう思うと、どちらかが時短…まぁ育休とったし私がだよね、というのが自然の流れだった。

だから、私の場合は決して「育児やりたいし」とか「仕事あんまりペースあげたくないし」とかそんなポジティブな動機で時短を使ったわけではない。もちろん得られる子供との時間や子供の健康は何にも代えがたいものだ。

だけど、それを「稼いでないんだから家事育児の分担もその分やれよ」というのは腹が立つのだ。だって私は望んで時短をして年収を下げたわけじゃないから。まぁ、我が夫はいつも書いている通り、「お前、稼げなくなったんだから、家事育児やれよ」なんて口が裂けても言わない人なので、実質は時短で早く帰れる私の負担が多くなっても、「ごめんね。本当はもっと思いっきり仕事したいよね」と言ってくれるし、私が「あーあ、お給料に差がついちゃったな」なんてぼやくと、「その分、育児のために働き方を変えてくれたからだよ。ありがとう」なんて言ってくれるので溜飲を下げているのだが。

 

仕事はそんなにつまらないのか。

つくづく自分の根がワーカホリックだと思うのだが、こういう「年収に比例して家事育児せよ」という人は根っこに「仕事はつまらない」とか「仕事なんて本当はしたくない」という人なんだろうと思う。おそらくそれは、仕事から離れたことがないとか、仕事から引きはがされた経験がないからなのかもしれない。だから、年収が下がった側(だいたい女性)から「(それだけの年収に比例する)仕事をうばった」という感覚がないのではないか。仕事を奪い、その分、家事育児の負担をしいるという二重の重みを背負わせているだけではないのかと私は思う。いや、家事育児にも面白みは大いにあるけれど、「仕事と家事育児」は性質が違いすぎて並べて比較できるものではない。

実は私自身は、事業撤退のための転職(まぁつまりはクビ的な感じ)を経験しており、仕事から引きはがされる辛さを身をもって知っていたので、人よりも仕事をセーブすることに敏感なのかもしれない。そして、妊娠・出産で再びそれを経験し、たとえ仕事に復帰できたとしても、思いっきりはやれないというジレンマまで経験したのである。

根が仕事好きなので、こういう「稼げもしないくせに家事育児がいやだというな」とか「平等というなら同じぐらい稼いで来い」という人には、「いいよ。じゃあ、私の稼ぎと同じだけ稼いで、その分家事育児こなしてよね」と言い返したくなってしまう。こういう人が夫でなくてよかった…(たぶん夫はそう言い返されることを知っているので言わない笑)それに対して「いいよ」と答えられる男性はどれだけいるのだろうか。

 

もっとフラットに育児と仕事を語り合っておけばよかった

残念ながら我が家はもう子供を産む予定がないので、2度の産休育休と時短は私があっさりと取ってしまった。でも、せっかく理解ある夫がいるのだから、規定概念にとらわれずに「どちらが仕事をセーブするか」をもうちょっと考えてみてもよかったかもしれない。事実、私の友人は「働きたい!」という女性と「育児したい!」という男性のコンビであっさりと男性が育休を取得した。こういう組み合わせの夫婦はなかなかないけれど、「仕事を離れるつらさ」が「当たり前に女性側」というところをもう一度夫婦で白紙に戻して考える…というのはすごく大事な気がする。

別に結論は「やっぱりママが時短がいいね」でいいのだけど、男女ともに「考えてみる」という過程の有無でその後の家事育児分担に大きく影響がある。そして、その影響は確実に共働き生活の夫婦関係に影響する…と思う。

それにしても世の中、「女は家事育児したいんでしょ。仕事なんてしたくないんでしょ」とか「俺たちのやってる仕事ってすっごい大変なの!やれるもんならやってみろ」という根深い固定概念を男性のみならず、女性にもあるのだな、と冒頭の記事に感じた。

 

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