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中小企業で働くワーキングマザーの日常

ワークライフバランスが取れる社会は労働者にとってけっこうしんどいと思う

ワークライフバランスを進める会社=いい会社?

「自社でワークライフバランスの施策を進めています」と言うと、「いい会社ですね~」と言われることが多い。たしかに、その取り組み自体はいいことなのかもしれない。私自身も進めていきたいと思っているし、社員に向けては戦略的に「うち会社、時流に乗って、いいことしてまっせ」という広報の仕方をしている。

その甲斐あってか、採用では少しずつ今まで応募のなかったような層からも応募が増え、一方で「楽そうな会社」というイメージから応募してくるような人がいるのも事実だ。

でも、本当は職場でワークライフバランスを進めることは、労働者にとってけっこう酷なことだということにそろそろ気がついた方が良い。

 

 

ライフよりもワークのバランスが問題だ

ワークライフバランスの施策では、特に「ライフ」側に焦点が当たることが多く、今までの長時間労働を止めて、早くプライベートな時間を持とうということに労力を注ぎがちだ。でも、重要なのは「早く帰るために、仕事をどうするか」ということだ。

会社として、ワークライフバランスを進めた結果、経営状況が悪化しては意味がない(WLBどころか、雇用自体も危うくなる)ので、利益は最低でも現状維持、できれば上昇させたいのが経営だ。ということは、当たり前だけど「少ない時間で成果を上げる」=生産性を高めるということなのだ。今まで残業2時間の10時間でやっていたものを、8時間でこなさなければならない。この事実にもっと目を向けた方が良い。

事実、中途半端に施策を進めている会社で急に残業ナシにしたのに、一向に業務量が減らず、結局持ち帰り仕事…というパターンを良く見る。

 

「いくらでも残業できた頃より、お迎えで帰らなきゃいけない今の方がよほど大変よね」

…これは、私が第一子の育児休業から復帰した際に、子供がもう社会人になった大先輩ママから言われて救われた言葉だ。「そう!そうなんですぅぅ(涙)」と泣きついたのも懐かしい思い出だ。こういう理解を示してくれる人が職場にいるだけで、人より早く帰ることに児悪感を感じていた私は本当に救われた。

 

誰しも効率重視・ICT活用重視の働き方が求められる時代

今後、少子高齢化労働人口の減少、加えて大介護時代がやってきて確実にワークライフバランスの推進は進んでいかざるを得ないだろう。それは、仕事とプライベートの両立ができる社会であると同時に、「誰しも効率よく働かなければならない時代」であることを私たち労働者は自覚しているだろうか?手放しに「いい時代になったよなぁ」なんて思っていては危険なのである。

そしてきっと効率重視の中で急加速していくのがICTの活用だろう。先般、知る限りけっこうアナログな世界である保育士の負担軽減でICTの活用を~なんて言われるぐらいだから、今後はサービス業でも急速にIT化が進んでいく…というか、進めないと仕事が回らなくなるのだろう。もちろんICT側の使い勝手も良くなっていくだろうから、一概に負担とは言えないが、正直最近子育てばかりにかまけている私は、ブログを書くのが精いっぱいで、「ICTの活用」なんて書いてるけど「フィンテック」とか良く分からないし、年齢とともに情報弱者となりつつあることを痛切に感じている。この急速な効率化の時代についていけるのか、自分…と不安だらけだ。

 

時短勤務を止めても思いっきり残業できない…かも

現在、時短勤務をしている私。出社から退社まで、タスクをこなすために息つく暇もない。そんな毎日を送る中、私は子供が中学生や高校生ぐらいになって、自分よりも帰りが遅かったり、友達と遊ぶ方が楽しくなったころには、また思いっきり仕事をして、残業もしてやるぜ…と思っていた。まぁ、それは体力的にも難しいよ、と言われたのだが。それでもちょっと楽しみにしていた。

でも、自分の両親や夫の両親を考えれば、4人の誰かしらが要介護になることは想像に難くないし、夫の両親はもう70代だ。そう思うと、もはや仕事の時間的容量アップは難しいのではないかと気付き始めた。

つまり、50代ぐらいになってもやはり「短い時間で大きな成果」を出すような生産性高い働き方を求められるだろうということだ。なんと厳しいことだろう。今でさえofficeのバージョンが変わっただけで(excelにリボンができた時の「?」ったら!)ひーこら言っているのに、50代で対応できるのだろうか…。ますます不安だ。

 

働き続けておくことでどうにか生き残れる…か?

こうやって書き出してみると、これからのワークライフバランスの取れる働き方=「生産性高い働き方」はかなり厳しいことが良く分かる。今でこそ、「なんて素敵な取り組みね」なんて言われるが、その現実はけっこう厳しい。だから、WLBに本気で取り組んでいる企業の中は実はけっこう厳しいんじゃないかなと思う。(わが社は良くも悪くもトップが懐疑的なので、中途半端に進んでいるからまだまだ「緩い」)

そして、一方でやはり便利な社会というものも徐々に手放していくのかもしれない。24時間営業の店や年末年始に開いているスーパーなんかも。

そんななかで私ができることと言えば、せめて社会の中・ビジネスの中に身を置き、苦しくとも短時間労働で生産性を上げ、「自分が井の中の蛙・時代遅れのオバちゃん」であることを自覚し、精進し続けることなのかもしれない。やっぱりなんとも苦しい時代だ。

 

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