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中小企業で働くワーキングマザーの日常

ボーナスに思う、時間=評価を明文化するタブー

中小企業勤務、そして時短勤務の私にもボーナスが出た。ボーナスありきの家計である我が家にとっては、ありがたい限り。ところが、わが社では月給はフルタイムに対して、時短した分がマイナスになるのだが、なぜかボーナスにはさらに時短のかけ率が適用されている。

つまり、例を挙げれば

フルタイム:月給20万×3カ月分=60万円

時短勤務:月給20万×0.8(フルタイムに対して時短した分)×3カ月×0.8=38.4万円

となるのだ。最初の0.8掛けはまぁ分かる。しかし、最後の0.8掛けとはなんぞや…?こういうやり方をしている会社はけっこうあるのだろうか。さすがに、賞与の計算式まで他社に聞くことはなかなか無いので、分からないのだが、社内で聞いてみたら「やっぱり時短している分、業績への貢献がうんぬんむにゃむにゃ」という感じだった。ところが、業績の評価項目に「どれだけ時間的コミットをしたのか」という項目はひとつも見当たらない。あくまで「仕事の成果」ということだ。なんという矛盾…

 

 

時間=成果という現実は明文化されていない

以前、「自分の働き方は変える気満々なのに、夫の働き方を変えられないママたち」というブログにも書いたように、今の日本の現状で残業をゼロにすることは難しいだろう。そのためには、夜中にコンビニに行くことや、アマゾンで翌日着の荷物を頼むような生活を捨てる必要がある。実際に世の中、残業ができる人や土日・夜間を問わず、シフトに入れるような人は重宝されているだろう。

一方で、今まで私が経験した会社や聞く限りの中で「長く働ける人ほど偉い」ということを評価基準として運用している会社を知らない。本当は暗に残業できる人は偉いとか、ありがたいとか思われているはずなのに、それはきちんと明文化されていないのだ。だって本来、正しい姿としては「短い時間で成果を出すこと=生産性が高い」が評価されるべきだから。つまり評価基準と実際の評価に大きな矛盾があるのだ。だから、前述のボーナスに対する時短のマイナスのような変な矛盾が起きる。

 

ワークライフバランス施策の効果を測る指標は何か。

ワークライフバランス推進の立場や、自分自身がワーキングマザーとして働く立場から見れば、時短=生産性が低いかといえば、決してそうは感じていない。こう強く感じていながらも、仕事の「生産性」を測る指標を明確化することが難しい。まさに社内の「生産性向上」がミッションの私はいつもここで頭を悩ませている。

私自身で言えば、バックオフィスなので生産高などは測ることができないし、目標管理にしたって経営状況に応じて変化するので、時短前と単純に比較することなどできない。工場でのラインや単純なテレアポ件数などでない限り、現在の日本の知的労働で生産性を指標化するのは非常に難しいと感じる。日本の「総合職」採用によって、「やるべき仕事」の明確化がまったくされていないことも一因なのだろう。

ワークライフバランスダイバーシティを進めている企業の中には、乱暴に「営業利益で生産性を測る」としている企業もある。これはこれで決め打ちなので、悪いことではないと思う。ただ、わが社のように経営陣があまり取り組みに積極的でない場合、営業利益が下がった途端に「ワークライフバランスの取り組みのせいで皆が早く帰ったせいだ。取り組みは中止だ」となりかねないので、難しいのだ。

 

なんとなく全体的にマイナス評価になる時間的コミットの不足

そんなこんなで、わが社のワーキングマザーは自分自身もまた理解ある上司からも「生産性は高い」と思われつつも、それを明確化できないために、なぜか低い評価や時短のマイナス係数でスズメの涙の涙になったボーナスを支給されている。

結局、どこかで「長く会社にいる人はえらい」という価値観が残りつつも、それが明文化されておらず、評価全体にかかる「係数」として大きくはびこっているのだ。

たしかに実際に残業することはできないのだから、負い目もある。夜遅くに顧客からかかってくる電話もゼロにはできない。だから、表立って文句を言うようなワーキングマザーもいないが、みな何となく不満は感じているようである。

 

いっそのこと時間的コミットを評価に入れてほしい

実は、もう私はいっそのこと、『時間=評価』を明文化してほしいと思っている。そうすれば、「何となく全体的に」マイナス評価されていた「時間的コミットの不足」の行き場が明確化される。その代わり、時間的コミット以外の項目は純粋に「仕事の結果」ということでいいのではないか。そして、「生産性が高い方が良い」という理想を掲げるのであれば、この「時間的コミット」については、オプションの加点方式にする。そっちの方がワーキングマザーとしては納得のいく評価になるのではないか。

もしかしたら、これは世の中の動きに大きく反しているのかもしれない。だけど、世の中の流れに私たちの意識や現実は残念ながら追いついていないのだ。まだ時間=成果であるという考えを持った管理職や経営層はゴマンといる。でなければ、マミートラックやらパタハラなんていう問題は起きないのだから。

私はもう理想と現実の境に振り回されて、モチベーションを上げ下げするのに疲れてしまったのかもしれない。

 

 

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