salarymanma 

中小企業で働くワーキングマザーの日常

ワーママにとってのキャリアはバリキャリとゆるキャリかの2択か?

何度も書いている通り、私は育児休業から復帰するママ社員の面談に立ち会うことがよくある。そこで、いつも思い知らされることが「ワーキングマザーのキャリア観は十人十色」ということだ。正直、「この人、仕事ナメてんな~」と思ってちょっと注意喚起することもあれば、「おぉ、そんなやる気なのか!すごいなぁ。むしろ大丈夫かな」という人もいたりする。結局、ママになろうとならなかろうと、もともと持っている仕事観みたいなものの多様性と同じように、ワーキングマザーの仕事観も一人ひとり違うのだ。

 

なぜかママになった途端に1つにまとめられるキャリア観

 

ところが、人事という立場からワーキングマザーとしての意見を求められたり、女性活用について話し合われる場になると、途端にワーキングマザーはひとつの集合体として見られるのだ。とにかくワーキングマザーは「短時間で補助的な仕事がしたい」みたいなね。たいてい「ママさん達はさ~」という枕詞で語られている。

女性活用のセミナーなんかに行くと、「管理職になりたい女性がいない」とか言うオジサン達がいるけれど、「それ、本当に全女性社員に聞いてますか?」「男性社員の中にも管理職になりたくない人いると思いますけど?」みたいなことがよくある。まぁ、推察するに管理職の働き方がおかしいのだろう。そんな働き方をさせていたら、男性だって管理職になりたくなくなるということに気付いていないのだ。

 

自分のキャリアを語れなくなるママ社員

育児休業から復帰すると、うちの会社ではほぼ100%が短時間勤務を選択する。私自身も第一子・第二子ともに短時間勤務を使っている。でも、以前のエントリーで書いたように、うちの会社での短時間勤務は子育て中社員だから許される働き方というのが現状だ。つまり、第一子出産後の人たちは、自分も含めてそれまで残業もいとわずに働いてきた人たちなのだ。だから、育児休業から復帰して短時間勤務を選択すると、途端に「会社に置いてもらっている感」を抱く。(私自身もここから抜け出すのにとても時間がかかった)そんな気持ちを抱えながら、「私はこんなキャリアを描いています」なんていうのは、おこがましいと思ってしまう。少なくとも私は思っていた。

実際に面談で復帰するママに「どういう働き方をしたいか?」と聞くと、たくさん答えが帰ってくるけれど、「今後、どんなキャリアを積みたいか」と聞くと、「え…仕事できるなら何でもいいんです」みたいな答えになる人が多い。なんと、もったいない。

 

ワーキングマザー=大変…というイメージのみの男性上司

復帰前面談をしたあとに、私は復帰先の上司に対して、戻ってくるママ社員の話をフィードバックしている。そこではなるべくキャリアの話に触れるようにしているのだが、「今はペースを落としたいそうですが、落ち着いたらまた○○もやりたいそうですよ」と言うと、上司たちはけっこう「へ?いいの?それは助かるわ~」と驚き、喜ぶことが多い。この傾向は奥様が専業主婦の男性上司に多く、ちゃんと言わないと「過剰な配慮」ってやつをやりがちなのだ。(配慮してほしい人もいるので、さじ加減が難しいけれど)

こうした男性上司はワーキングマザーのイメージが全く沸かないので、ワーキングマザー=大変!→とにかく軽い仕事で早く帰らせなきゃ!みたいな思考なようだ。実は私も第一子出産後の上司はこのタイプだった。最初は配慮がありがたかったけれど、次第に仕事が物足りない、手が余ってしまうことが増えていき、「別に自分なんていなくても…」と思い始めるのに時間はかからなかった。ところが、その上司は自分は仕事さえすればよい環境だったので、残業もいとわないタイプ。そんな人に「仕事やります」なんて、いくら夫と協力しているとはいえ、突発的な休みが0ではない私が言いだせない…私はそう思っていた。

 

「今は」大変だけど、将来もあるんです…。

そんなモチベーションの低い毎日を送る中で、私を救ってくれたのはやはり先輩ママだった。「私、もっと仕事がしたいんです。でも、急なお休みとかは避けられなくて…」と相談したら、「マンマさん、それ上司にちゃんと言ったの?言わなきゃわかんないわよ。子供なんて1年経ったらガラっと環境が変わるの。来年は今年ほどお休みする可能性は低いんだから。今できなくても、将来やりたいことはちゃんと伝えなさい!」と怒られたのだった。そうか、言っていいのか。

私はそれからことあるごとに、男性上司に「もっとやりたいんです。本当は。」ということを伝えておくようにした。当の男性上司はちょっと困った顔をしており、全く仕事を振るそぶりもなかったけれど。

チャンスは突然やってきた。それは子供の体調不良も一巡して、お休みも減ってきた復帰後2年目の春。同じ部署の人が急に退職し、その仕事を引き受ける人がいなかったのだ。その時、初めて男性上司が私に頭を下げて「この部署にいてくれてありがとう」と言ったのだった。涙が出るかと思った。「私、必要とされている」と。

 

バリキャリでもなく、ゆるキャリでもなく、「私のキャリア」でしかない

女性のキャリアというと、大体「バリキャリ」か「ゆるキャリ」で語られることが多い。でも、実際は冒頭に書いたように十人十色なのだ。私自身も「バリキャリ」思考なところはあるが、現実の働き方は時短勤務の「ゆるキャリ」寄りといったところか。

将来的にはもう一度、気が済むまでバリバリやってみたかったりもするし、でも子供の小学校では少しペースを落とすかもしれない。全然2択では語れない。というか、他にもスペシャリストかゼネラリストか…とかいろんな軸があるのだ。とても2択なんかじゃない。だけど、面談するとバリキャリなのかゆるキャリなのかの2択で悩んでしまう人が多かったりする。そういうとき、私は自分の失敗を振り返りながら、「とにかく、どうキャリアを積みたいのか、今の時点でいいから将来のことを考えて、上司に伝えてください」ということを話すようにしている。

本当は男性だって、生き方は多様化しているから、これを話さなければいけないのは、女性社員だけではないのだけど。ただ、自分にとっての「過剰な配慮」や「必要な配慮」を知らせるためにも、生き方や価値観が大きく変化するワーキングマザーになったら、今まで以上に発信することが大事なんだと思うようになった。やっぱり言い出しにくいけどね。

 

にほんブログ村 子育てブログ 産休中・育休中育児へ
にほんブログ村

にほんブログ村 子育てブログ 共働き育児へ
にほんブログ村

 

salarymanma.hatenablog.com

salarymanma.hatenablog.com