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中小企業で働くワーキングマザーの日常

イクメンの夫を持つ妻の苦悩・・・

夫はいわゆるイクメン…なんだろう。本人は「とてもイクメンとは名乗れない」と謙遜しているが、一般的なお父さんに比べれば格段に育児を主体的にやっていると思う。子の病気のときの休みはもちろん、保育園のお迎え(送りは毎朝)もやるし、子供を一人で1歳半検診に連れていき、「パパ一人は自分だけだったわ~」なんていうことも日常茶飯事だ。

保育園のママたちには、「ねぇ、パパってお料理とかもするの?いいなぁ」と言われるし、職場の同僚からは「ホント、いい旦那さんよねぇ」と言われる。

夫がほめられるのは正直うれしいし、誇らしい。…でもね、イクメンの夫を持つ妻にも悩みはあったりするのだ。贅沢な悩みと言われるかもしれないけど、私的にはけっこう切実。

 

 

なんたって、キャリアが心配だ。

私の第一子出産後から働き方を少しずつ変えた夫。(詳しくはこちらのエントリーを)現在は必要不可欠な残業は引き受けるが、原則定時退社をしている。夫の会社は古き日本の中小企業(なんたって、女性社員は一般職の「おんなのこ」だし。いまだに寿退社があるような環境)なので、まず周囲に夫の働き方は受け入れられなかった。

子供の看病のために休めば、翌日「お前のところは父子家庭なのか?」と言われ、残業しなければ「周囲の士気が下がる」と言われた。いわゆるパタハラってやつだ。これを言われると、夫はもちろんだが私自身も非常につらかった。

また、夫の会社では海外赴任も含めた転勤があり、家族帯同がデフォルトになっている。そんな背景もあって、周囲の既婚者はほとんどが仕事だけしていればよい男性+世話をやく専業主婦の家庭だ。その中でどれだけ夫がキャリアを追えるのかは正直、夫婦で不安になっている。

 

パピートラックはマイノリティすぎて対策されていない現実

ようやく最近、女性のマタハラやマミートラックは声高に叫ばれるようになり、その防止策についても議論されるようになった。しかし、パタハラやパピートラック(というのかな?マミートラックの男性版。)については、まだまだ認識され始めたばかりだし、絶対数が格段に少ない。パピートラックはマミートラックよりも「周囲の男性が残業ありきでやってんだから、そんなマイノリティは出世コースから落ちて当たり前」。マミートラックのように「育児中の女性が多すぎるから、マミートラックに落ちないようにしよう」という機運さえない気がする。

もう、「出世なんて諦めて家庭第一の生活すればいいじゃん。幸せなんだし」という人もいる。でも、自分に置き換えて考えてほしい。「もう上に上がることはできません」という環境で、ごく一般的な企業の男性会社員がモチベーション高く会社にいることができるだろうか。

夫自身も「きっとこれから自分の会社でも共働きが増えるに違いない。そのときに、自分が何か役に立つためには、ある程度の発言権を持ちたい」と考えていることからも、パピートラックは私たちの望むべき道ではない。(実際に現在は数少ない育児休業復帰の女性社員の相談相手になっているようだ)また、会社にとっても何らメリットはないだろう。だけど、会社が求める「男性の働き方」は「夫婦で子育て」をしたい私たち夫婦にとって、とてもハードルが高い。

 

「良き妻」と思われたい私の理想と現実

これは「人にどう見られるか」をやたら気にしすぎる私の被害妄想と勝手な先入観との戦いだ。

夫はおそらく会社では「愛妻家」たぶん、裏では「恐妻家」と呼ばれているのだろう。そそくさと定時に帰って、育児をするなんて「仕事だけしかしていない」男性にとっては未知かつ、大変そうでしかないと思う。(肝心の夫はとても楽しそうにしているが)そこに見えているのは、家事・育児を「やらせている」妻の存在だ。でなければ、「父子家庭」と言われることなんてなかろう。

私も「アホらし」と思いつつ、夫に仕えて仕事に専念させるような高度経済成長期の「良き妻」像を捨て切れずにいる。

たとえば、夫がYシャツをクリーニングに出さずに自分でアイロンをかけているとき、「ねぇ、シワシワのYシャツ着てたら、奥さん何やってるのかなって思われるから、ちゃんとクリーニング出したら」なんて言ってしまう。夫は「誰も思わないって」と笑うのだが、思う人…いますよね?あなたの会社なら。と説得してしまう。私も独身時代、服装が乱れている既婚の男性社員に同じことを思ったこともある。こういうことを気にする妻は世の中に意外と多いのではないだろうか。

 

実親からも責められ、ワーママ仲間に勝手に自己嫌悪

夫婦で望んだいまの形だ。気にしなければいい、だけど気になるのだ。専業主婦と仕事人間の両親を持ち、感謝こそすれ、そこに疑問を感じずに育ってきた私はそれ以外の夫婦像をなかなか描きにくい。もちろん両親からも「夫君にいろいろやらせすぎよ。あんた、夫君の仕事は大丈夫なの?」とか痛いところを突かれたりする。これもジワジワとつらい。

しかし、肝心の本人はというと、「俺をあきらめずに育児に巻き込んでくれてありがとう!!」と日々言ってくれるような素敵な人なのであるが、やはりキャリアについては思い悩んでいる様子。現時点ではなかば諦めモードではあるが、前述の「父子家庭」の発言者や「士気が下がる」というオジサン達が軒並み定年退職したこと、女性活躍推進法の影響で会社が対応を迫られていることなどから、追い風を少しずつ感じているようだ。私ができることと言えば、なるべく夫婦で話し合う機会を持ち、夫が「ここぞ」という時には私は働き方を変える覚悟でいるぐらいか。

 

夫が定時で帰ってきます…と言うと、周囲の非協力な夫に悩むママたちは「とても理解ある会社なのね」と言う。全然違う。夫は闘っているのだ。私以上に。これを話すと決まって「私はそこまでさせられないわ」と言われる。みんななんて「良い妻」なんだろう。実は同じワーキングマザーからの言葉が一番、自己嫌悪になるかも(笑)

イクメンの夫を持つ妻、幸せだけど、まだ割り切れない。

 

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