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中小企業で働くワーキングマザーの日常

育児休業復帰の面談って何を話す?

私は2児のワーキングマザーでありながら、普段は仕事で育児休業から復帰する社員(まぁ99%ママ社員)の面談を担当している。うちの会社の場合は、いったん人事が面談をして、時短の希望とかサポート体制とかを聞いたうえで、現場の上司に復帰後の業務設計をお願いするという流れだ。

 

 

復帰後のママの志向は本当は十人十色

十人十色というのは、本当は当たり前のことなのだ。ところが社内ではママ社員はみんな同じ考えだと見られることが多い。(例えばママはみんな育児最優先で働きたいんでしょ、とか)だから正直「楽そうだから、全然経験のない部署に異動したい」と言っちゃうような復帰ママに対しては「あなたがそういう姿勢で仕事をするなら、配属先に失礼だし、全く経験のない部署であなたはどういう成果を出せるの?」とか言ってしまう。さらに「そこであなたが評価されなければ、すべての育児休業復帰者のイメージダウンにつながることを覚えておいて」ということも言う。大変厳しいことだと自覚している。

 

復帰前面談は「育児への配慮」を求める場ではない

残念ながら、まだまだ安定しない財務体質、顧客最優先で残業ありきが当たり前の中小企業のわが社で「残業なし、時短」という働き方は子持ちだからこそ許されている状態だ。少しでもそこに甘えがあれば育児中社員にマイナスイメージをつける格好の餌食となり、それは瞬く間に広がる。(そもそもの働き方がおかしいとか、イメージダウンを食い止められない組織である自戒もあり)そして、自分の持っている能力を限られた時間で最大限に効率的に発揮しようともがいているママたち(多くはこのタイプ)を苦しめるのだ。だから、私はことあるごとに「この復帰者はちゃんと活躍したいと思っている」というようなことを復帰先や担当役員にフィードバックするようにしている。私たち人事が育児休業の復帰前の面談で行うのは、復帰するママが「ビジネスで求められている人材」ということを自他ともに思い出してもらうことだ。復帰前面談は「育児これだけ大変です。だから配慮してね」とお願いする場ではない。育児が大変なのは百も承知、そのうえでどう会社に貢献するのかを話し合う場だ。

 

どんな働き方をしたいのか、将来も含めて考えておく

じゃあ、復帰したら時短も取らずにバリバリやれってか、と思われるかもしれない。時間的に制限があることは私自身も含めて変えられない事実だ。だからこそ、どういう仕事なら貢献できるのか、とか将来的にはどこまでやりたいのかをよーく考える場にしている。

例えば、わが社の場合は業務によって泊まりがけの出張もある。これは今はできるのか、できないのか。将来的にやりたいのか。やりたいなら、何が足りないのか。パートナーの協力かもしれないし、子供の預け先かもしれない。大事なのは、「決してやりたくないというのではなく、やれない障害がある」ということを示しておくこと。「◎◎さんはお母さんになったから、もう出張できないね」で片づけられては、今は良くても将来的に「マミートラック」にドはまりして、会社も本人もつらいだけ。なので、育児休業復帰面談では、

・出張(日帰り/泊まり)

・急な残業

・事前に決まっている残業

・土日のシフト勤務

・外部研修

などについて、「復帰後すぐできる」「将来的にやりたい」「やれない」「わからない」などの選択肢を作って本人に考えてもらうようにしている。(本当は残業は原則なしにしたいけど、そこは今の時点では現実的ではないので)めったにないが、業務上必要だけどどうしても、「やれない」場合には残念ながら評価等級を下げたりすることもある。ただ、こうして理由を明確にしておくと、本人も納得してくれることが多い。

だいたい、復帰直後は「やれない」とする人も多いのだけど、その人の所属にとって重要だと思われる業務についてはなるべく「将来的にやりたい」と書くように薦めてみることもある。これは、実際に残業などをさせたいということではなく、上司に話を通す時に「育児最優先で大した仕事はできない」と思わせないためだ。残念ながらまだまだ、「育児中=使えない奴」と思っている上司(特に男性)は多い。一方で実際には、子供が2歳も過ぎると、熱を出すことも減ってきて働くペースを上げたいという人も多いからだ。

 

パートナーと話し合う機会にしてもらう

育児休業中は休んでいるママが家事育児を担っていることがほとんど。でも、それで復帰後に仕事ができるのか、と悩むママ社員は本当に多い。というか、大多数かもしれない。そこで、育児休業復帰時には会社からパートナー宛にお手紙を出すことにした。「あなたの奥様(ご主人ということもあるけど)は当社にとって、とても重要な人材なので、ぜひ協力して子育てしてね」的な内容だ。まぁ、大した効力はないのだけど、ペラっとワードで1枚作っただけで、持って帰るママたちは「いつ言いだそうか悩んでいたけど、会社がこう言ってるよって話し合うきっかけになる」と喜んでくれた。

いや、本当に言いたい。世のパパたちよ、世の中の育児休業復帰前の悩みはサポート不足による両立への不安、つまりはパートナーに対するものが半数以上を占めている。愛がさめるも増すのも、あなたの「行動」(「言動」ではない。仕事は言うよりも手を動かせ)にかかっていると。

 

 

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